「聾は障害ではない。文化だ!」はバカバカしい

Aさん 私は、彼らが主張する「ろうは障害ではない。文化だ!」「ろう者は障害者ではない、手話を使う民族だ」という考え方を、どうしても受け入れることができないのです。なんか排他的で、健聴者(彼らは「健聴者」と言わず「聴者」と言いますね)への憎しみを感じてしまうのです。健聴者としては、とても悲しいです。

そうですね。この考え方は受け入れる必要はありません。

この話には次の一言で十分です。

「そうですね。『ろう』が文化で障害ではないなら、みなさん障害者手帳を返納したのでしょうか?」

『ろう』が文化で障害ではないと主張をする人達で、障害者手帳を返納していない人がいる時点で話はご都合主義になりますね。

「ろう文化宣言」が出た当時もこの質問や障害年金受給も返納するのでは?という質問に答えを言い訳や責任転嫁して、曖昧にしていた記憶があります。

「障害」は身体の機能が不自由だけれど、社会に行動を妨げている要素があるから障害なのです。

本来はその要素を解決するためにどうしたらいいか、問題を解決していくのが筋です。

その必要な段階と手順を飛ばして、いきなり「障害ではなく文化だ!」としてしまうから、話がおかしくなるのです。

Aさんはそんな人達を支えようと思うでしょうか?

反感をもちますよね。そんな状態では世間の理解と協力を得るには遠くなります。

わたしが難聴者協会で理事をつとめていた時、「健聴者」は「健」の文字が入ると差別につながるから「聴者」と書くべきだと言われました。

「聴者」と書いて何が変わるのでしょうか?とたずねると、そう認識する感覚がおかしいから変えないといけないと言われました。

当時は半分おかしいと思いつつ、そうなのかと思った事もありましたが、難聴者協会から離れた今みると、何の意味もなかったと思います。

 

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    難聴・聴覚障害のコミュニケーションと心理状態について、日本でも数少ない当事者の専門家。専門家でも難しい「難聴である自身の自己肯定感の低さ」などメンタル問題を頑張らないで解決できる技法をコーチしています。日本各地からセッションを受けに来る方も多数。手話も学習中。

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